陸上競技場について解説
陸上競技場についての説明を、材質や特徴を交えて行っていき、その後 使用する陸上スパイクの種類や、スパイクピンについても解説いたします。是非、最後まで読んでいただければと思います。
陸上競技場の材質について
陸上競技場はラバー素材を使用したオールウェザートラック(全天候型トラック)にて競技されるのが一般的です。
水はげが良いのが特徴で、雨天でも競技を開催する事が出来ます。
タータントラックとも呼ばれますが、アメリカの「ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社」の商標名になります。が、タータンという名は幅広く使われています。
オールウェザートラックが誕生する前は、アンツーカートラックと呼ばれる、土の競技場が主流でした。
始めてオールウェザートラックが使用されたのは、1967年のパンアメリカン競技大会で、その翌年のメキシコオリンピックでは多くの種目で記録が向上する結果を生みました。
その後、オールウェザートラックはタータン素材から、ポリウレタン樹脂素材へと進化を遂げ、より高い耐久性と弾力性にて競技記録更新への手助けとなりました。
対して、様々な用途で使われる事が多い、学校のグランドは、アンツーカー(土)が主流です。
オールウェザートラックとアンツーカートラックの特徴
オールウェザートラック/全天候型トラックの特徴
固くてよく弾むのが特徴で、グラつきや力のロスが少なく、高記録が出やくなっています。
ただ、膝(ひざ)や筋肉への負担、負荷は大きいため、長時間のトレーニングには不向きと言われます。
アンツーカートラック/土トラックの特徴
柔らかくてクッション性のあるのが特徴で、脚や筋肉への負担は少なく、トレーニングに適しています。
ただ、スパイクピンがグリップしにくいので良い記録は生まれにくいと言われています。
トラックの種類に合わせたスパイクシューズ選び
陸上競技用のスパイクシューズにはオールウェザートラック専用のシューズと、オールウェザートラック、アンツーカートラック兼用の2種類のシューズがあります。
オールウェーザートラック専用のスパイクシューズはメネジがアルミで出来ている為、非常に軽く設計されています。
アルミは軽量な分、弱さがある為、アンツーカーで使用すると壊れてしまう可能性があります。
アンツーカートラックで使用する際は、メネジ部が鉄で出来た、オールウェザートラック、アンツーカートラック兼用のスパイクシューズを使うようにしましょう。
別売りもしているスパイクピンと取り替える事で、どちらの競技場にも使用する事が出来ます。
トラックに合わせたスパイクピン選び
オールウェザートラック/全天候型トラックに使用するスパイクピン
一般的に並行ピンと呼ばれる先が尖っていないピンを使用します。
基本的には、スパイクシューズのメーカーとスパイクピンのメーカーは一致させた方が良いので、メーカー別にお伝えいたします。
ミズノ並行ピン
2種類のピンがあります。
左はグリップタイプと呼ばれ、しっかりと喰いつくタイプになります。
右は二段並行タイプで、一般的なタイプになり、ほど良いグリップと反発を兼ね備えています。
どちらを選ぶかは、好みになりますが、走り高跳びや走り幅跳びといった反発を重視する種目は、二段並行タイプを選ぶ選手が多いです。
品番はグリップタイプが8ZA303、二段並行タイプが8ZA301になります。
黒色のスパイクピンもありますが、アタッチメント対応のネジ埋め込み部が長いタイプで、現在はあまり使われていません。
アシックス並行ピン
3種類のピンがあります。
軽量タイプは、1段並行ピンと呼ばれ、軽さにこだわるタイプになります。主に長距離選手が好み、短距離選手はあまり使いません。
パワータイプは、二段並行ピンとも呼ばれ、一般的なタイプになります。パワータイプとされていますが、ほど良いグリップと反発を兼ね備えています。
グリップタイプは、三段並行ピンとも呼ばれ、しっかりとグリップし路面をとらえてくれるピンになります。
品番は軽量タイプがTTP981、パワータイプがTTP982、グリップタイプがTTP983になります。
金色のスパイクピンもありますが、アタッチメント対応のネジ埋め込み部が長いタイプで、現在はあまり使われていません。
アンツーカートラック/土トラックに使用するスパイクピン
一般的に先が尖っているピンを使用します。
が、あぶないという理由から、小学生等にて先の尖っていないオールウェザートラック用の並行ピンを使用する事もあります。
基本的には、スパイクシューズのメーカーとスパイクピンのメーカーは一致させた方が良いので、メーカー別にお伝えいたします。
ミズノ アンツーカーピン
2種類のピンがあります。
シルバーはアタッチメントを必要としないタイプで、ブラックピンはアタッチメントを必要とするタイプになります。
アタッチメントを使用する事で、スパイクシューズのアウトソール部のプレートの保護に繋がります。
初~中級モデルのスパイクシューズを購入すると最初は、アタッチメント+ブラックピンが付属されています。
ネジ埋め込み部の長さが違うので、アタッチメントを使わずにブラックピンを使用すると、最後までピンが入りません。
逆に、アタッチメントを使ってシルバーピンを使うと浮いてしまって、走行中に取れやすくなってしまいます。
品番はシルバーピンタイプが8ZA305、ブラックピンタイプが8ZA306になります。
アシックス アンツーカーピン
2種類のピンがあります。
シルバーはアタッチメントを必要としないタイプで、ゴールドピンはレジナスガードを必要とするタイプになります。
レジナスガードを使用する事で、スパイクシューズのアウトソール部のプレートの保護に繋がります。
初~中級モデルのスパイクシューズを購入すると最初は、レジナスガード+ゴールドピンが付属されています。
ネジ埋め込み部の長さが違うので、レジナスガードを使わずにゴールドピンを使用すると、最後までピンが入りません。
逆に、レジナスガードを使ってシルバーピンを使うと浮いてしまって、走行中に取れやすくなってしまいます。
品番はシルバーピンタイプがTTP975、ゴールドピンタイプがTTP987になります。
まとめ
陸上競技場の説明から、使用する陸上スパイク、スパイクピンの解説をさせていただきました。
よく読むと分かるのですが、スパイクピンにおいて、メーカーにより色や名前が違うので、ややこしいですね。
間違えないように準備していただければと思います。
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